ヴァナ・ディールの詩

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敗れた夢

夢を追っかけてる時ってのは充実してるよな。
ただ、もしその夢を叶えるのが不可能になっちまったらどうする?

自堕落な生活を送るのも、別の道を探すのも自由だ。
でも、また立ち上がれるのなら、もう一度挑戦するのも…悪くないぜ。

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おいゼルマン、そろそろあがりだぞ。一杯やりに行かないか?
「すまん、今日はカミさんの機嫌が悪くてな…」
所帯持ちってのは大変だな、まぁまた行こうや。おつかれさん。

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バストゥーク鉱山区から直接掘り進められている、ツェールン鉱山。
現在も少しづつ開発がされており、多くの労働者がいる。俺もその一人だ。
別に鉱山で働きたかったわけじゃないが…それ以外できる事もないからな。

かつて俺は冒険者だった。夢もあった。それなりに経験も積んだつもりでいた。
だが…ある大きな仕事で俺は致命的なミスを犯し、そのために仲間が…死んだ。
当然依頼は果たせず、残った仲間から逃げる様に、冒険者をやめた…。

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おばちゃんいつもの…っと、今日は持ち合わせがねぇからゼルマンのツケで。
「またかい、いい加減にしないと身体壊すよ。それに他にも借金があるんだろう?」
借金が怖くて酒が飲めるかよ、いいからさっさとよこしな。

嘘だった…俺は全てが怖い。それを忘れるために、安酒に溺れている…。

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ウボァェーーゲホッゲホッ…ふぅ。
胃の中身を盛大にぶちまける…魚のエサになって丁度いいだろうさ。

いつの間にか大工房が見えていた。底辺の労働者には縁のない場所だ。
お偉いさん達は、こんな安酒じゃなく、高級酒場にでも行くんだろうな。
へっ、そんな金があるなら、労働者の待遇をもっとよくして欲しいもんだぜ。

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人気のない夜の商業区を目的もなく歩く。どれもこれも高そうな家だ…ん?
金持ちのガキは夜遊びもし放題ってか?全く親はどういう教育をしてんだ。
「…が新しい企画をやるらしいぜ!」「マジデー!凄い賞金が出るんだよね?」
普段ならガキの戯言と聞き流しただろうが…話の中に、噂で聞いた名前があった。

冒険者として成功し、莫大な富を築いた者がいた。
既に一線は退いたらしいが、その財産を元手に、別の事業を立ち上げた。
それは、仕事にあぶれた冒険者や、血気盛んな若者を集め、争わせる。
そして、その映像を記録し、一般に配給するという物だった。

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一般人は娯楽として楽しみ、参加者は莫大な賞金を得られる可能性がある。
「すげぇよな!ウチのパパでも、そんな金は出せないって言ってるし」
だが生き残れるのは極一部…もし敗れれば…。
「でも負けたら一生強制労働とか、殺されるかもって噂だよ。怖いな…」
どうせ借金から逃げ続けるなら、思い切り逃げてみるのも…いいかもしれんな。

ガキどもにすら噂されるその主催者の名は、確か…
「やっぱCrievさんってパネェよな!最高にクールだぜ!」

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おうクソガキ、そのクリームだかクレープだかって奴の話、詳しく聞かせろよ。

既に酔いは醒めていた。この日、止まっていた時間が、確かに動き始めたのだった…。

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