ヴァナ・ディールの詩

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成人の儀

『クレーディ王女』
現サンドリア王国の第三子。兄にトリオン王子とピエージェ王子を持つ。
兄二人の権力争いに心を痛めるやさしいお姫様であり、国民には広く慕われている。

その王女が、王室伝統の『成人の儀』を迎える事になったそうだ。

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「貴公も耳にしているだろうが、もうじきクレーディ王女様が成人なさるのだ」
そうらしいね。でも儀式は関係者だけでやるんだろう?オレを呼んだ理由は?
「流砂洞に、王者の泉と呼ばれる場所があってな。そこで水を汲んできてほしいのだ」
水なんて何でもよさそうなモンだが…伝統も大事だけど、時に面倒だな…。
「儀式には色々と準備が必要なのだよ。頼んだぞ」

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流砂洞の奥に、その泉はあった。このロープはサンドリア王家が施したのだろうか?
束ねられた大樹の根から、滴が滴り落ちる度、何故か神秘的な光が零れる。

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しかし、王者の泉には番人が存在した。儀式前の試練ってトコか。
あれ…でも王族でも何でもない、ただの冒険者が倒しても意味ねぇんじゃ…。

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「おお、よくやってくれた。トリオン様の時も、ピエージェ様の時もこれを使ったのだ」
宰相ハルヴァーは満足気に頷いた。オレの仕事は終わりか、じゃあ王女様によろしくな。
「まぁ待て。儀式自体には参加できぬが、その後クレーディ王女様が大聖堂から…」
城まで歩くのが、要するに成人した王女のお披露目か。分かった、見に行くよ。

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大聖堂から、クリルラ、ラーアルを先頭に、クレーディ、トリオン、ピーエジェ…。
国民達の歓声を受け、城までの道をゆっくりと進んで行く…その最中。
「ドラギーユのお嬢さんも成人か…王家では成人の儀の際に秘事の数々を伝えられる」
観衆の中から歩み出た一人のエルヴァーンの男が一行の前へと立ちふさがる。
「ドラギーユ家がタブナジアを裏切り、滅亡に導いたという事実も聞いたであろう」
ラーアルが剣を抜き、クリルラが王族を庇う様に構える…が、男は怯んだ様子も見せない。

「待て!ラーアル、クリルラ。どこかで見た顔?お前はもしや…」
トリオンの問いに、男は自らの出自を語る。死んだはずの男の出現に、全員が驚愕した。
「俺は何としてでも聖剣を手にいれる。それが我がタブナジアの歩まねばならぬ道だ」
言い捨てるやいなや、彼は身を翻した。一瞬遅れてクリルラとラーアルが追う。
ヤツが何を考えているかは分からないが、この場で捕まる事はないだろうな…。
サンドリアに所属した日、初めて会った男。その縁がここまで続くとは…。
必ずまた会うだろう。その時は、敵か…味方か…なぁ、お前はどうするつもりだ?

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