ヴァナ・ディールの詩

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息子に罪はない

ヴァナ・ディール各地の『チョコボ厩舎』では、チョコボの飼育・調教が行われている。
なかでもジュノ大公国には、上層、下層、港の三箇所に厩舎があり、冒険者には好評だ。

ただ、調教のやり方は各厩舎によって違うらしい。上層の親方は良い人なんだけどな…。

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ジュノ下層チョコボ厩舎、チョコボは借りるけど、ここの主人にはあまり会いたくないんだよな。
「あぁ、何だ、あんたか…レンタルチョコボなら左手の方にまわってくれ」
おかしいな、前に会った時はもっとイヤなヤツだった気がすっけど…何かあったのか?
「あんたに頼む筋合いじゃないとは思うんだが…熱さましを取って来てくれないか…?」
息子が高熱を出して寝込んでいるらしい。チョコボには辛くあたっても、息子は別か。

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熱さましの薬を作るため、クフィム島にある、夜しか咲かない花の根っこを探す。
正直あんなヤツの頼みは聞きたくねぇが、息子に罪はないからな。
「お~い、あんた!何とかぼうずが落ち着いたからあんたの足跡をたどって来たんだ」
…丁度いい、今花を見つけたところなんだけど、手当たり次第に掘り返して平気なのか?
「それじゃあこの見事な夜光花を全部ダメにしちまうからな…こんな時こそチョコボが…」
その時、背後で物音がした。「!?チッ、モンスターか?」
武器を構えながら振り返ったそこには、一頭のチョコボがいた。こいつは…あの時の?
「もしかしてそこに根っこがあるのか?…お前、オレがあんな扱いをしてたのに…」
チョコボはすぐさま根っこを掘り当て、さらに自分の背に乗る様促しているようだ。
「すまねぇ、お前の甘えさせてもらおう。あんた、ありがとよ…オレは先に帰らせてもらう」
さっさと行けよ。どうせチョコボは一人乗りだ…息子によろしくな。

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後日、下層チョコボ厩舎前。あれ以来顔を見てないが、どうなったろうか。
「あれ?こんにちは!お父さんに用事ですか?今出かけましたけど…」
扉を開けて出てきたのは、元気そうな子供だった。元気になってよかったな。

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「そうか…そんな事があったのか。実はついさっきここにも来て、頭を下げていったよ」
今の自分には、このチョコボを飼う資格はない、それまで頼む、と言って帰ったそうだ。
「あいつはきっとまた来る。その時は、あのチョコボも喜んで一緒に帰っていくだろう」
そう言うと親方は豪快に笑う。厩舎には、チョコボの軽快な足音が響いていた。

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