ヴァナ・ディールの詩

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

古い歌碑

『吟遊詩人の酒場』
ジュノ下層にある酒場。主人が元吟遊詩人であるためか、多くの詩人達が集う。
 
一口に吟遊詩人と言っても色々な奴がいる。駆け出しの詩人は、立ち直る事ができるか…。

Are110815175259a.jpg
「ケッ、恋だの愛だの、馬鹿馬鹿しい!女なんて…うぅっ。マリーベル…どうして…」
変なヤツの隣に来ちまったな…絡まれる前に席を移すか…。

Are110815175501a.jpg
「ああ彼ね…常連さんなんだけど、ちょっと今日は荒れてるみたいねぇ」
常連なら追い出すワケにもいかないんだろうけど…できれば楽しく飲んで欲しいよなぁ。
「そういえばあなた知ってる?ブブリム半島にある歌碑のこと」
離れ離れになった恋人への詩を綴ったモノらしい。
「人を信じられなくなったり恋の痛手で嘆き悲しんでいる人も、少しは癒されるかもね」

Are110815180346a.jpg
「街道を通る度に寄っているのですが、他にも同好の士がいるとは喜ばしいことです」
背後から、男の声がした。ああ…オレは初めて来たんだけど、確かにいい詩だよ。
「これを詠わずにはいられなかった詠み人の気持ちが切ないほど伝わってきませんか?」
しがない吟遊詩人と名乗った男は、どこかの酒場での再会を詠い、去っていった。

Are110815175528a.jpg
「こんな古臭い歌…馬鹿にしているのか、いまさらこんな歌!?」
せっかく書き写してきたのに…流行だけが文化じゃねぇ。古くたって良い物は良いんだぜ?
「お若いの、何を怒っているんだい?こういう場所では楽しくやらないと、な」
穏やかに声をかけてきたのは、歌碑の前で出会った男だった。
「失礼だが、君はその歌とまともに向き合ったことはあるか?」
荒れ続ける若者に、あくまでも穏やかに、しかし揺るぎない強さで男は語る。
「あいつ、どこかで見たことがあるな…まぁそんなことはどうでもいいか…」
去っていく男にそう呟くと、若い吟遊詩人はまた荒れ始めた。やれやれ…。

Are110815181217a.jpg
ブブリム半島の歌碑と対になっているという、バルクルム砂丘の歌碑。
そこで…詠えなくなった詩人は、伝説の詩人により、詩の心を取り戻す。
吟遊詩人の詩には、何の生産性もない。それは事実だ。
しかし、時に大きく人の心を動かす事もある。彼らの存在は、絶対に意味がある。
そして、彼らは今日も詠い続ける。瞳に見えない想いを紡ぐために…。

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。