ヴァナ・ディールの詩

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タブナジアの商人

『リヴェーヌワート』
かつてのリヴェーヌ岬一帯にのみ自生していた香草。
乾燥させた実を粉にして、肉にまぶすと、風味が増し、美味しくなると云う。

現状、すぐにバハムートに会う事はできないと判断したオレは、一度大陸へ戻っていた。
罪狩りが現れたって話は聞けなかったが、タブナジアについての噂が流れているのを知る。
どうやら、タブナジアとの国交回復は、一般にも少しづつ広まっているようだ。

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「タブナジア…懐かしい名前です。あなたは訪れたことがあるそうですね?」
ごく最近の話だけどね。大戦前は、サンドリアとの国交は盛んだったと聞いてるよ。
「そうですね、昔はタブナジアから多くの特産品をもって商人がやってきていたものです」
その中でも、リヴェーヌワートを老婆はよく買い求めていたそうだ。しかし、あそこはもう…。

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リヴェーヌ岩塊群を、探索がてら歩き回ってみる…と、見た事のない植物を発見した。
場所の姿形は変わっても、その香草は、変わらずそこにあった。植物の生命力…か。

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「これは!ありがたいことです。またこれを使った料理を作ることができるとは…」
老婆は大層喜んで、昔それを仕入れて来ていたという商人との思い出を、嬉しそうに話す。
「やけにその商人の話をうれしそうにするな…もしかしてその商人のことを……?」
黙って聞いていた、老婆の主人と思われる貴族風のエルヴァーン女性が口を開く。
「あらまあ、そんな!どうしましょう…でもあのお方には、いい人がいらっしゃいましたから…」
サンドリアの神学生と結婚したそうだ。王家以外にも両国間での婚姻はあったんだなぁ。

戦争が始まり、その後会う事はなかったらしいが、興味本位で商人の名を聞いて驚いた。
彼個人の過去を聞いた事はなかったが、おそらく、戦争で妻をなくしたんだろうな…。
すがれるものは信仰のみという状況のなか、20年間…計り知れない程の苦労があったろう。
が、今の彼は…いや、こんな事を言っても仕方がない。ばあちゃん、その人は元気だよ。

かつての若者達の想いを受け継ぎ、現在の物語がある。
人も、植物も、現在を生きる生命は尊く強いモノ。必ず…良い未来へと繋がる…そう信じよう。

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