ヴァナ・ディールの詩

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永いお別れ

『ムバルポロス新市街』
ゴブリンの亜種モブリンが掘り進めて作った街。ムバルポロス旧市街から進入できる。
旧市街と比べ、設備が若干高級なものになっていたり、高度な機械が設置されている。

ムバルポロスに住んでいるガルカの協力を得ることができたが、それも束の間。
やはり、獣人と人間はわかりあうことなどできないのか。
ルーヴランスは、再度ムバルポロスの奥を目指す。

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「ジャボス、戻って来ィた。でも、カギかけて、奥ゥに閉じこもってるゥよ」
この友好的なモブリンは、ガルカの身を案じている様子だった。
「私をそこに連れていってくれ。彼とは、まだ話さなければならない事がある」
ルーヴランスは焦りを自覚していた。今はまだ、友好的なモブリンもいる。
しかし、彼らが男神の生まれ変わりだと信じるセルテウスがこの地に戻った時、獣人として種の性に飲み込まれる可能性は充分にあった。
そうなる前に、何としても、ジャボスをここから連れ出さねばならなかった。

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「ジャボス殿、開けて下さい!私です」「…なぜ…また来た…?モブリン達…俺が…説得…」
なおも言葉を続けようとするジャボスを、ルーヴランスは強い口調で遮る。
「目を覚ましてください!あなたは100年もの間モブリンの説得を続けてきた。ならばもう…おわかりなのでしょう?」「違う…違うのだ…!」
ジャボスとて、種の違いについては充分理解していた。それでも彼がモブリンと暮らし続けた理由は、ルーヴランスの想像を超えるものだった。

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「まさか、そのような事…血迷ったとしか思えない!」「そうではない…司祭様は…」
いかにルーヴランスといえども、ジャボスの話に平静を保つ事は困難だった。
逆に冷静さを取り戻したジャボスは、採石場の扉を開け、さらに驚愕の事実を語る。
そして、その話は、近くに潜んでいたモブリン達にとっても衝撃的な内容だった…。
「ジャボス!そォいうコト、だァったんなッ!」「オゥレたち、だましてたなッ!?」
咄嗟に大剣の柄に手をかけたルーヴランスを、ジャボスが制する。
しかし、彼らは、ジャボスの言葉に耳を傾けようとはしなかった。
ルーヴランスには理解できない言葉を残し、モブリン達は去って行く。しかし、ジャボスの表情を見れば、何を言われたか想像はついた。
「ジャボス殿…モブリン達を救わんとしたその強い意志、人間のためにも使って頂きたい」
ジャボスは、自分を見つめるルーヴランスの瞳に、やはり強い意志を感じ取った。
「わかった…行こう…バストゥークへ…」

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「何という事だ!『世界の終わりに来る者』とは、男神の生まれ変わりの事なのか!?」
シドは頭を抱えた。しかし、その態度が決して大げさではない事を、皆が分かっていた。
モブリンは少年が戻ると信じて、輝く石までの穴を掘り続けているという。
「そうか、では、このまま放っておいては危険だな」
「しかしシド殿、私達にはムバルポロスを敵に回す程の人的猶予はありません」
ではどうする?と聞くシドに、ルーヴランスはあえてモブリンに作業をさせる事を提案する。
「…分かった。皆の帰りを待ってみよう。プリッシュ君もまだ見つかっておらんしな」

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ムバルポロスに動きがあるまで、ジャボスを中心に、監視を続ける事で意見は一致した。
「しっかり頼むぞ、ここまでやって失敗したら目も当てられん」「お任せください」
ルーヴランスと共に、部屋を出ようとするジャボスに、それまで黙って話を聞いていた、シドの助手、ライバートが声をかけた。
「ジャボスよ、やっと自分がガルカである事を思い出したようだな」
100年ぶりに再会した二人のガルカの視線が交錯する。お互いにそれ以上の言葉は必要なかった。ライバートへ頷くと、ジャボスは、ムバルポロスへと向かう。今度は、人間として、人間の力になるために…。

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コメントコメント


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誰かが言っていた。○○したいけど、○○だから…何て言葉には何の意味もない。
本当にやりたいと思っている事なら、行動してから、○○した。と発言するべきだな。
コメントありがとう。そんじゃあまたな。

Loverock | URL | 2011/11/29 (Tue) 02:48 [編集]


お久しぶりです

ご無沙汰しております。ルシックです!

本当は逃走中のメリファト編が公開されてからコメントしようと思ったのですが

あまりにもUPされないので待ちきれなくてコメントさせていただきました^^;

僕と主様は住んでいる世界が色んな意味で違うけど、そんな中繋いでくれたのが大鬼ごっこ大会。

主催者様には感謝しきれないです^^
が、いつになったらUPされるんだ!?

本当はFF11してお話したいけど、多分INしてもレベル差あるからほとんど話せないだろうなぁ・・・

あー!早く公開しないかな・・・
そしたら主様と色々お話できるのにー!

あ、話っていうのはちょっとしたことです^^;

ルシック | URL | 2011/11/27 (Sun) 21:39 [編集]


 
 

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