ヴァナ・ディールの詩

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ゴブリン人間

『マックビクス』
ジュノ下層にある『ジャンク屋マックビクス』を経営しているゴブリンの老人。
通称マック爺。人間の言葉をゴブリン訛りもなく流暢に喋ることができる。
彼自身は大戦の影響からか保守的な部分もあるが、獣人の若者達には期待しているようだ。

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「やぁ!どうだい、新しい冒険を楽しんでいるかい?」
マグリフォンは、相変わらず、爽やかすぎる笑顔で迎えてくれた。
今回は、彼のペースに巻き込まれないウチに、ゴブリンからの手紙を渡し、用件を伝える。
「感じ入った!このマグリフォン、モブリンと人の掛け橋のために一肌、脱がせて頂こう」
彼は手紙を読み終えると、奇妙な壷を取り出してきた。幸運の壷…だと?また怪しいモノを。
「私がお教えしようという計画は、とても繊細かつ大胆で、目くるめくほどの幸運が必要だ…」
だから壷を買えと…宿代をせびるのはまぁいいが、もしかして運頼みの計画なのか…?
非常に遺憾ではあるが…!選択肢はなかった。金は払うから、さっさとその作戦を教えろよ。
「これで目くるめく幸運は、君のものだ!君の望みは自在にかなうことだろう」
マグリフォンは白い歯を見せ、壷と一緒に、ゴブリン宛てだという手紙を渡してきたのだった。

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「ふむ、そういう方法を取ると良いのか。お持ちになったそのツボ、一度預かりますぞ」
手紙を読んだマック爺は、ゴブリン達に指示を出し始めた。壷もちゃんと使うのか…。
「この計画だと、お前さんは、ゴブリンが変装している姿だと言いはるといいそうじゃ」
ええ!?そんなんで大丈夫なのか?人間に化けるゴブリンなんて聞いた事ねぇぞ。
「モブリンは、地上のことをよく知らぬ。ゴブリンがそういう魔法を発明したと言うのじゃ」
それで完璧に騙せるなら、気配を消して忍び込むより安全かもしれないが…不安だ。
「ツボにはゴブリンのにおいがするものを詰めた。絶対に、ふたを開けてはダメじゃぞ」
獣臭い壷を鞄に忍ばせ、二人のゴブリンと共に、オレはムバルポロスへ向った。

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「ウェイジャスアモント。アッコムペニィバイマン、ウェイ?」
オレは言葉が分からないため、頷くだけ。怪しまれている気がする…。
「じゃア、こっちで話ァす。連ゥれてェ、やァるよォ」「おお!?共通の言葉、喋れる!?」
ゴブリン達の説明で納得したのか、モブリンは共通言語で喋り始めた。
あのジャボスってガルカから習ったのか?そういえば…あいつはどこにいる?
「そォれェよーるィ、いまはよォ、プロマシアの生ゥまれ変ァわり、来たァ祭ゥりよォ」
…!どうやら良い時に来たな。生まれ変わりってのが誰か知らんが、会わせてもらおう。

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「ゼィムアトグレア、モブリン。グレーティズィ、エエ、ゴブリン?」
ゴブリン達と共に、男神の生まれ変わりとやらに面会する…が、どう見てもモブリンだ。
「ズィンディーリクザフ、ゴブリン。モブリン、ドエスディーリクアルソエエ、ゴブリン?」
しかもこいつは共通語が喋れないようだった…仕方なく適当に頷いておく。
すると、突然モブリンの態度が豹変した。言葉は通じなくとも分かる…怒ってるな。

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「モブリン、怒らせた!戦い、始まる!」「おまえ、モブリンに、挑戦した!ガンバ!」
何だと!一緒に戦えよ!いやその前にそんくらい通訳してくれりゃあいいだろがぁ!!
男神の生まれ変わりが負けるハズがないとの思いか、他のモブリンは見物している。
1対1なら勝機はある。短剣を構え、ヤツの大剣の間合いの外から一気に飛び込む…!

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「こォいつ、偽者ォォ。証明、さァれた」「おまえこそ、プロマシア、生まれ変わりかァ?」
んなワケねぇだろ…ゴブリン達が、こいつは魔法で姿を変えたゴブリンだと説明する。
「そゥれ、いい、魔法ォ、教えてくれッ」「アタィたち、バストゥーク、潜ォむなヨ」
厄介な事になったぞ…沈黙するオレ達を、聞き覚えのある声が救った。
「その魔法、私たち、ゴブリンだけ、かかる魔法。私たち、バストゥーク、たくさん、潜んでる」
その男…詐欺師、いや策士の口八丁は、モブリンさえも丸め込んだ。
「そゥれなだァ、しょォがないヨ」「ゴブリン、これから、また、仲良ォく、やろォぞ」
唖然とするオレ達に、策士は爽やかな笑顔を向ける「これでしばらくは大丈夫でしょう」
その声に応えるように、暗闇から一人のガルカが姿を現した「本当に…説得できるとは…」
ガルカは、モブリンの男神信仰は自分の責任だという。その罪を償わなければならないと。
「根本から全てを変えるのは難しい。少しずつ、変えていく事も大事なことと言えましょう…」
マグリフォンが、珍しく真面目な顔で言う。その言葉に、ガルカ…ジャボスは重々しく頷いた。

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「…なるほど。そのジャボスというガルカのおかげで、今まで彼らに動きはなかったと…」
ああ、今後もそいつと協力してうまくやれば、戦いを避けられるかもしれないな。
「そうですね、モブリンのほとんどが男神を崇めているのは憂うべき事ですが…」
かといって、こちらから無駄な戦いを起こすのも得策ではない、とアヤメは言った。
共和国が静観するムバルポロスに、ルーヴランスが現れるのは、この少し後の事だった…。

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よぉ学者さん、この壷を持ってると、ムバルポロスでゴブリンになりすまして行動できるぜ。
「なんですってー!ちょっとそれ、1000ギルで譲ってくださいなー。いかがでしょうー?」
ムバルポロスを調査していた学者に、壷を売りつける事にした。
「んんんー?なんかー、とってもー、臭いー?まさかー!これっ!ゴブリンのフ……!」
学者の悲鳴が港に響き渡った。マック爺が蓋開けるなっつったのはそういうワケか…。

結局、具体的な手がかりはなかったな…ウルミア達は、何か掴めただろうか…。
仲間達の行方を案じながら、オレはバストゥーク港を後にした。
「いくらなんでも、こんなもん持ってらんないー!金返せー!」
やれやれ…どうやらオレは詐欺師には向いてないみたいだったぜ。なぁマグリフォン?

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