ヴァナ・ディールの詩

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羅針の示すもの

ナグモラーダが告げた真実に苦しみつつも、鳳凰丸の導きに従いソ・ジヤを目指すテンゼン。
『楽園の扉』開かれた時、霊獣達は獣と成り果て、ヴァナ・ディールは楽園となる。
それは善き事なのか?答えを知るため、最後の霊獣フェンリルに会わなくてはならない。

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北の大地、ボスディン氷河は、いつも通りの猛吹雪で、テンゼンを出迎えた。
迷える彼にとって、手荒過ぎる歓迎だったが、それが逆にテンゼンの気力を奮い立たせる。
「この程度の事であきらめては、ひんがしの帝や、罪無き人々の命に申し訳がたたぬ…」
自らを鼓舞し、テンゼンはソ・ジヤに再び足を踏み入れた。最後の霊獣にまみえるために。

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ソ・ジヤを奥へ進みながら、テンゼンは、東の国での、鳳凰丸との日々を思い出していた。
鳳凰丸は『虚ろなる闇』を払うために、フェニックスの聖なる残り火によって打たれた刀だ。
しかし、役目を果たすには力が足りず、より強き力を得るためには『命』が必要だった。
そう、フェニックスは命の霊獣。テンゼンは、数多くの命をその刃にかけ、血を流し、そうやって、鳳凰丸は完成したのだ。

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テンゼンは迷ってはいたが、彼が霊獣の意思に背く事はない。
鳳凰丸を手にした時から、フェニックスの意思、それすなわち帝の意思でもあった。
帝の意思に背く事は、人々の命に対しても、目をそむける事になる、と彼は考えていた。
それがフェニックスの意思ならば、テンゼンは人間の敵になる事も受け入れざるをえない。
命にかえても天命を果たす覚悟はしていた。しかし、自身の覚悟を超えた真実に、彼は迷っているのだった。

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「霊獣フェンリル、我が名はテンゼン。霊獣フェニックスと共に、ひんがしの国より参った」
最奥の扉を開き、テンゼンは鳳凰丸を掲げ、名乗りを上げる。
しかし、それに応えたフェンリルの声は、もはや消え行く暁星のごとく微かであった。
「…見よ…過去の契りを…古に…定めし事を…我…空に…消える前に…」
フェンリルは、テンゼンに1万年前の記憶を見せる。それは、バハムートの言う「契約」とは別に、フェンリルによって下された「定め」だった。
「1万年の時を経て…世界の終わりに来る者は…定めの地…タブナジアへ…生まれ落ちる」
「馬鹿な…タブナジア…忌むべき子…しかし…しかし!?」
テンゼンの脳裏に、一人の少女の姿が浮んだ。男神の意志が、その身に宿っているのか。
「バストゥークに戻らねば…ウルミア殿に尋ねなくてはならんでござる…!」
まだ結論を出すには早い。そうは思えど、帰路を急ぐテンゼンの胸中には、不安の雲が広がるばかりであった。

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