ヴァナ・ディールの詩

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

時すぎて鳴り響く

『マーブルブリッジ』
ジュノ上層にあるパブ。通称「限定酒場」
1日ごとに入店できる条件が変わり、条件を満たさないと入れない。
とはいえ、そんな店でも、天昌堂の力を持ってすれば、貸切にする事もできるようだ。
どうせ客はいねぇし、いつも貸切みたいなモンだと思うけどな…。
余談だが、店主の言う「マクノーウチ・ランチ」とやらを、一度食ってみてぇもんだ。

Are111215094209a.jpg
「大変だ!プリッシュ君が、ジュノで捕まったらしいぞ!」
情報交換のため、大工房を訪れたオレに、珍しく慌てた様子でシドが捲し立てた。
プリッシュが見つかったのはいいが、指名手配されてるってのに何でジュノに行ったんだ…。
「詳しい状況は分からんが、どうも自ら出頭したらしいのだ」
ウルミア達は、ジュノの、天昌堂が貸切にしたという酒場に集合しているそうだ。急ごう。

Are111215095532a.jpg
酒場の扉をくぐると、そこには見慣れた顔、ウルミア、テンゼン、ルーヴランス。
それに加え、ムバルポロスで出会ったガルカ、ジャボス。さらに罪狩りのミスラ達がいた。
「お待ちしていたでござる。我らは今やっと、皆それぞれの話を把握したところでござる」
テンゼンが話の口火をきり、各人が掴んだ情報を整理していく。
「そんな!私はどうしても信じられません!」
その場のほぼ全員が下した結論に、ウルミアだけが頑なに首を振った。
「しかし我らには、もう時間が残されてはおらんのでござる」
そう言ったテンゼンの表情は、明るいモノではなかった。彼にとっても、苦渋の決断なのだ。

Are111215095144a.jpg
「私にはそんな事、できません!」「ウルミア殿!」
酒場を飛び出して行くウルミアを、誰も追う事ができなかった。なぁ…どうしようもないのか?
「仕方がない。とにかくまずは、プリッシュを大公宮より奪取せねばならないな」
方法を探ると言う罪狩りのミスラ達を先頭に、それぞれが酒場を出て行く。
皆を見送り、自身も扉に手をかけながら、オレの目を見る事なく、テンゼンが言った。
「我輩とて、これが最良の選択だとは思わんでござる。ウルミア殿の事…頼むでござる」
その背に、武士道という決意を滲ませ、侍はジュノの雑踏へ消えていった。

Are111215100001a.jpg
「ごめんなさい…皆さんの言う事、分かってはいるんです…でも!」
大公宮を見つめながら、プリッシュに届けと言わんばかりに、ウルミアは想いを吐き出す。
彼女自身、親友と世界を天秤にかけ、どちらを選ぶ事もできず、苦しんでいるのだろう。
しかし、語り終えたウルミアは、何かが吹っ切れた様に晴れやかな表情だった。
「やっぱり私、最後まで諦めたくありません。もう一度、大公宮に行ってみます!」
そうだな…テンゼン達は結論を出した。でも、オレ達はまだ納得したワケじゃない…行こう。
「ありがとうございます!ミルドリオン様を捜し出す事ができれば、きっと…!」
プリッシュにアミュレットを与えた人物は、ジュノにいるハズだという。
何故今、プリッシュは自ら出頭したのか、その答えが、大公宮で示されようとしていた。

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。