ヴァナ・ディールの詩

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美空を目指す

『ライバート』
バストゥーク大工房にて、工房長シドの助手を務めている。
シドのことを尊敬しており、またシドも彼を信頼している。
職人気質を絵に描いた様な男であり、必要な時以外、口を開く事はあまりないのだが…。

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「現在我々が秘密裏に使用している飛空艇は、廃棄処分された物を改造したのだが…」
正規の登録をしていないため、整備、調整のための素材を揃えるのが困難だという。
「工房長も頭を悩ませている。何とか特殊な素材を手に入れてもらえないだろうか?」
今後の事を考えれば、自由に使える飛空艇の調整は必須だ。分かった、引き受けよう。

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『ガラダヤチーク材』南方のガラダヤ島産の高級木材。木材と言えば、木工ギルドだ。
大工房が発注すれば目立ってしまうが、個人で購入するぶんには問題ないだろう。

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「悪いけどガラダヤチーク材は在庫がないんだよ。最近はほとんど需要もない品だからね」
職人達が木材を加工する音に負けぬよう、少し声を張りながら木工師範は言った。
どうやら考えが甘かったようだ。無いモノは手に入れようがない。どうするか…。
「可能性は低いけど、ひょっとしたら、ギルド桟橋になら残ってるかもしれないね」
オレの落胆ぶりを哀れに思ったのか、師範は、桟橋にも木材の倉庫があると教えてくれた。
ファノエ運河を通って運ばれた木材は、まずそこで保管されるという。行ってみるか。

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「あんた運がいいね、ガラダヤチーク材なら、1ダースだけ在庫があるよ」
本当か!?全部売ってくれ!いやぁ運河だけに運が良かったな!!
しかし、桟橋の職人は、すぐに動こうとせず、顔をしかめ、思案するそぶりを見せた。
あれ…ジョークを言う場面じゃなかったかな?ウィットに富んだ会話ってのは難しいぜ…。
「どうせ買い手のいない売れ残りだ。譲ってやってもいいが…少し頼まれてくれんか?」

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そう言うと、職人は、丁度桟橋へ到着したパージへ顔を向けた。
「見てのとおり、この辺は霧が濃くてな。そうなると、船上ではほとんど視界が利かない」
霧に紛れて現れたモンスターに、数少ない船頭が襲われる事故が多発しているそうだ。
「このままじゃ商売にならん。かと言って、この程度では騎士団も動いてはくれん」
いいところにタダで使えるヤツが来たってワケか…ま、たまには船に乗るのも悪くないか。

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昼間だというのに、船上の空気は冷たく、濃い霧が視界を遮っている。
そのうえ、パージには、最低限の人員しか乗っていない。確かに襲われたら最後だな。
オレに与えられた仕事は、今日1日、パージの護衛をするというモノだった。
1日だけの安全を確保をしても、モンスターを全滅させるのは不可能だろう。
しかし、実績を作れば、ギルドは国へ、冒険者を雇うための資金援助を求める事ができる。
定期的に護衛を雇う事で、ギルドは安全を確保し、冒険者は仕事を得て、結果、国も潤う。
そうやって、この運河の様に、世の中も上手く回っていくといいな。
さぁて、ちゃっちゃっと終わらせて、木材を持って帰るとするか!

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