ヴァナ・ディールの詩

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眦決して

『ムバルポロス』
モブリンと呼ばれるゴブリンの一氏族が作り上げた、地底都市国家。
彼らは、自動掘削器や投光器の様な器械、生体改造等、独自の優れた鍛冶・錬金術を有し、
その技術力はバストゥークにも匹敵すると噂されている。

モブリンは、地底を掘り進みながら足場や貯水槽などの都市施設を移していく為、
ムバルポロス自体も少しずつ移動していると云え、正確な位置を特定するのは難しい。
また、掘削中に見つかる鉱物等をのゴブリンと取引する以外、外部との接触を断っている。
そのため、ゴブリンの間ですら、この都市の正確な情報を知る者は少ない。

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一足先に向ったジャボスを追い、オレ達はムバルポロスへ侵入した。が、何かがおかしい。
違和感の正体はすぐに分かった。普段、あれだけ多くいるモブリン達の姿が全くないのだ。
「これは一体?」「まさか、既にナグモラーダに…」「待て、何だこの声は!?」
不意に、怒りと悲しみを湛えた雄たけびが、地下都市の奥から響き渡った。

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「おまえら…が、やった…のか!?」
採石場へ辿り着くと、まず目に入ったのは、倒れたモブリン達だった。
そして、その奥で、チェブキー兄妹に詰め寄るジャボスの姿があった。
「ナグモラーダが」「モブリン達を」「こんなにしたんだよー!」
モブリン達は、辛うじて息はあるものの、全員がひどい怪我をしていた。
ナグモラーダは、わざとトドメをささずいたぶり、彼らに道を開かせ、奥へ消えたと言う。
「奥へ続く坑道は塞がれています。追っ手を防ぐために、自らの退路も断ったのでしょう」
周辺の調査を行ったルーヴランスが言う。モブリン達がこれでは、また掘るのはムリだな。
ならば自分が掘るとジャボスは息巻いたが、一人では到底不可能だろう。どうすれば…。
「正義を行う者に、道は閉ざされないでござる。地の守護失いし時は、天の守護を求めん」
それまで黙ってモブリンの手当てをしていたテンゼンが口を開いた。天…飛空艇、か!?
「世界ってのは上にも下にも広がってるもんだ!シドのおっちゃんとこへ行ってみようぜ!」
プリッシュの力強い宣言に、皆が頷いた。モブリン達の受けた痛み、必ず返してやる…!

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「シドのおっちゃん!船を出してくんな!出撃だぜ!」「何?帰ったばかりだというのに…」
挨拶もそこそこに出動要請をするプリッシュ。しかし、シド号はまだ修理が終わっていない。
落胆する面々に、ウルミアは、穏やかな微笑みを湛え、明るく言った。
「きっとこの時間は、女神アルタナ様が下さった、心を静めるための時間なんです」
彼女の言葉には、プリッシュの強引さとはまた違う、不思議な説得力があった。
「…わかった…俺…待つ…モブリン達…看ながら」「では我輩はシド殿を手伝うでござる」
そうだ、焦っても仕方がない。何たって世界を救おうなんて大それた事をやるんだからな。
「よし、皆、準備を整えてくれ。飛空艇の修理が完了したら、すぐに呼び戻すからな!」
シドの腕に疑いの余地はない。飛空艇の事は彼に任せておけばいいだろう。
シュメーヨ海にあるという、5つ目の母なるクリスタルとの邂逅が、近づいていた…。

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