ヴァナ・ディールの詩

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消えた銀星号

『チョコボ』
強靭な長い脚と硬く鋭い嘴を特徴とする、草食性の大型鳥。
走力に優れ、ヴァナ・ディールの人々のもっともポピュラーな家畜であり、乗り物でもある。
小型の翼は空を飛ぶ力こそ失っているものの、バランス調整やブレーキの役割もあるようだ。
かつては草原を疾走する野生チョコボの群れを見ることもできたと云われる。
しかし、家畜としての需要が増し、野生チョコボは乱獲されてしまい、個体数が著しく減少。
今では、野生種の姿は絶えて久しい。

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「チョコボって、羽根が生えてるし、クチバシもあるじゃない?でも、空は飛べないのよね…」
ジュノ上層、チョコボ厩舎を飽きる事なく眺めながら、少女は言った。
「…って思ってたら、この間、通りかかったエルヴァーンの女の子が、声をかけてきたの」
その娘との会話を聞くと、まるで禅問答のようだった。人間も動物も同じ…か。
「だから私、あのチョコボがどうやって生まれたのか聞きに行ったんだけど…聞いてる?」
ああ、すまない。そのエルヴァーンの娘を知ってる気がしてね。チョコボの生まれねぇ…。

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「銀色の羽根が生えていたチョコボ…ああ、銀星号の事かい」
ジュノにいた例のチョコボの親は、元はバストゥークの厩舎にいたという話だった。
しかし、その親チョコボ、銀星号は、厩舎から盗み出され、後日首輪だけが発見された。
「もっと詳しい事が知りたきゃ、パシュハウ沼のアウトポストを訪ねてみなよ」
銀星号の最後を知っている、引退した冒険者がそこに…行ってみるか。

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「…銀星号?なんでぇ、今ごろ、あのチョコボのことが聞きたいなんておかしな奴だな?」
パシュハウ沼のアウトポストにいたのは、柄の悪い男だった。元冒険者、ねぇ…。
彼は無遠慮な目つきでこちらを眺めると、話の代わりに見返りを要求してきた。仕方ない。

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「ありゃひでぇチョコボだったぜ。確かに凄い速さで走れる。ただし乗り心地はひでぇ…」
話を聞いていると、どうもこいつが銀星号を盗んだ本人のようだった。
だがそれは今追及すべきじゃない。ペラペラ喋ってくれている間に、もう少し聞き出そう。
「銀星号を放てば、流星号の居場所がわかるなんて言い出しやがって。あいつのせいで…」
銀星号はメス、流星号はオスのチョコボ。なるほど、少しづつ話が見えてきたな。
この盗人を突き出してやりたいところだが、年月が経っている事もあり、証拠はないだろう。
まぁいい、どうせ小物だ。チョコボに蹴られて死んでしまえばいいさ。
かつて銀星号が駆け抜けたパシュハウ沼には、今日も、同じ様に雨が降り続いていた。


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