ヴァナ・ディールの詩

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本当の愛を求めて

『宝石店のクシャマ』
ジュノ下層にある宝飾店。店主は、マトアカ。
創設者は「石の調理師」として名高い彫金師のクシャマ、有名宝飾品ブランド直営店である。
ファッションリーダーの、マヌカン美女三人娘を目当てに通う常連も、男女問わずいる様だ。

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「この前、エルヴァーンのガキが、金も無いのにそこの宝石店にずっと居座っててよ…」
ジュノ下層、アマンダ通りにある宝石店前。通りに立つ男から妙な話を聞かされた。
「…で、店員の美人3人娘の誰かに告白しようと思ってんだけどよ、そのガキが言うわけさ」
誰でもいいのかよこいつ、お前みたいなのでいけるならむしろオレが…。

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とはいえ、依頼人が気に入らなくても、便利屋である冒険者は断れない時もある。
最初のトラブルの原因に心当たりもあるしな。全く、何でオレがあいつの尻拭いを…。
エルヴァーンの少女が言った、相手の気持ちが分かる宝石を手に入れ、ジュノへ戻る。

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「ようし、見てろ!…ちょっと、そのアクセサリーを見せてもらえるかな?」
蒼く輝く宝石を握りしめ、男は意気込んでカウンターの女性に話しかけた。
「はい、喜んで!プレゼントですか?」「いや、まぁ、そうかも、しれねぇけど…」
明るく対応する女性に、ハッキリしない態度で答えている。おいおい、緊張しすぎだろ…。
いくつかのアクセサリーを出すため、女性が奥へ消えた後、男が小さく驚きの声をあげた。
「ああっ!この宝石、色が変わってるぜ!?こんなことってあるのか?」
オレが持っても変化の無かった宝石が、男の手の中で、深紅のルビーの様に輝いていた。

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「いやぁ、悪いな、待たせちまって!話が弾んじまってよぉ!」
数十分後、飽きて表に出ていたオレに、だらしなく表情を崩したまま、彼は近づいてきた。
「しかしあの娘と話してみて良く分かったぜ、俺達がアツアツだって事がよ!なあ!?」
ホントにこんなヤツが上手くいったのか!?あの宝石、オレが使えば良かったな…。
いや!きっと体よくあしらわれて、高い装飾品を買わされるだけに違いない!
「何だよその不幸そうな面は?まぁお前だって、いつかは幸せになれるさ!はっはっは!」
今度こいつには呪いの宝石をプレゼントしてやろう。不幸な顔の男は、そう心に誓うのだった。

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