ヴァナ・ディールの詩

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箱詰めの娘

『サンクティア』
父親が背負った多額の借金返済のため、ラバオの宅配サービスで働いていた荷運びの娘。
「貧乏で臆病でとろい今の私から生まれ変わる」ため、ラバオを出奔する。

その足取りは、バストア海賊達の本拠地、ノーグへ向っていたようだが…。

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「これを飲んでみろだと?…なんだ!こりゃ水じゃねぇか!!!どういうつもりだ!!!」
酔って焦点の定まらない目が険しくなる。この水の美味さが分からねぇとは…。
「その水はコロロカの洞門にある巨大な貝殻にたまった水さ。じっくり味わってみな!」
酔っ払いをも威圧するおかみさんの言葉に、男は渋々もう一度水筒を口へ運ぶ。
「冒険者か…わかったよ、ガキの遊びなんて言って悪かったな。このカギを持っていけ」
世界一美味い水は、酔っ払いを正気に戻す効果があったようだ。おかみさんのおかげだな。
「あの娘は、賞金稼ぎがどうとか興奮してたんでな、親分が戻るまで倉庫に閉じ込めてある」
頭を冷やすにはいい処置だったのかもしれんが…お前も今度酔っ払ったら倉庫に行けよ…。

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「…あの2人組を出せってお達しかい?」
倉庫番のガルカは奇妙な事を言いいながらカギを受け取った。2人組だと?
「ありがとアルクポ!助けてくれるクポアルね!」「おい!女の方は、どこにやった?」
倉庫の中にいたのは、モーグリだった。なるほど、2人組か。サンクティアは…。
「抜け出したのでアルクポよ。モグがプリズムパウダーを分けてあげたのでアルクポ」
それでお前も逃げれば良かったんじゃ…ってのは置いといて、何所に向ったか分かるか?
「…あの娘は、伝説の賞金稼ぎ『黄金のたてがみ』を探しているらしい」
かつて、盗賊アタルフォーネを捕らえた賞金稼ぎ。名前だけはオレも知っていた。
黄金のたてがみを探すという事は、アタルフォーネ盗賊団と関わるという事だ。
「ここで頭を冷やしてもらって、親分に、そこんところを説明してもらおうと思ってたんだが…」
彼女は船に密航して脱出したのだろう。最近出港したのは、バストゥーク行きか…。

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「お前か。この前の荷降ろしで、チエカ船長のヒステリーがひどくて参ってんだが…何だ?」
カゲトラはうんざりした表情で言った。疲れてるトコ悪いが、女の密航者がいたって話は…?
「ああ、その娘なら、チエカが荷に詰め込んで、海に投げ捨てたって話だ」
それじゃ海の藻屑じゃねぇか!カゲトラに詰め寄ろうとした時、部屋の入り口から声がした。
「カゲトラさん、積荷の箱が一つ空っぽでした。東方の玉璧が入っていたようなんですが…」
積荷が空?違和感を感じ、入り口に立つ、無表情なガルカを見つめる。
「荷降ろしの時、中身はお前が確認したんじゃないのか!?お前の責任で何とかしろ!」
疲れのせいか、カゲトラは気に留めなかった様だが、ガルカの表情に僅かな変化があった。
気になるな…東方の玉璧、アルドあたりに用意してもらえないだろうか…。

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「人助けの代償としては安かったが…しかし、東方の玉璧、簡単に手に入る物では…」
独り言は聞こえないように言った方がいいぜ。まぁ今の場合は都合が良かったけどな。
「これは…!気がきくな。しかし、受け取っていいのか?この代金は払えない…」
玉璧を前に、ガルカは戸惑っていた。金はいらねぇ、アンタが見た事を全て話してくれ。
「そうか…あんたこの箱に入っていた娘さんを探しているんだな?いいだろう…」
サンクティアは、姿を消し、箱に入ったままここへ辿り着いたという。
おそらく、海に投げ込まれた箱には、代わりに東方の玉璧を入れておいたのだろう。
「他の人間に気づかれないように、私達は、ほとんど言葉を交わすことはなかったが…」

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「けれども、彼女はセルビナに向かったと思うよ。彼女の目的地はタブナジアらしいからね」
セルビナの近くにある洞窟には、虚ろなる闇の吹き溜まりがある。
しかし、プロミヴォンを経験していない、闇に耐性のない者があれを通って大丈夫なのか?
「そこからタブナジアに行けるって噂があるが、二度と戻って来なかった奴もいるらしい」
一般層にもそこまで噂が広まっているとはな。セルビナへ急ぐ必要がありそうだ…。

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