ヴァナ・ディールの詩

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黄金のたてがみ

『銀刀のイズメニオス』
伝説の賞金稼ぎである『黄金のたてがみ』の相棒であった人物。種族はヒューム。
黄金のたてがみと共にアタルフォーネ盗賊団の首魁アタルフォーネを捕らえることに成功。
しかし、彼自身はその際に命を落としてしまったと云う…。

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「ヴラディネクはワシだが、何か用かな?」「やっと見つけたわ!私は黄金のたてがみを…」
バストゥークの海軍教官は、支離滅裂なサンクティアの話に、笑いながら答えた。
「はっはっは。愉快なことを言う。海軍は、一般人を戦艦にかくまうことなどはせん」
「でもぉ~…」なおも食い下がろうとする彼女を制し、オレは教官に手紙を見せた。
「…そうか。その手紙を見つけてきたのか。ならば語ろう。もうひとりの賞金稼ぎについて…」
イズメニオス。バストゥークに生をうけたその男は、タブナジアで、賞金稼ぎとして死んだ。
賞金稼ぎなどしなければ…愛鳥だけが戻って来た時、家族がそう思ったのは当然だろう。
「そういう理由もあって、バストゥーク海軍が、奴をかくまうことなど有り得んのだ」

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黄金のたてがみを辿る糸は途切れたと思われた。しかし、教官はさらに言葉を続ける。
「奴の居場所は知らんが…盗賊団の残党が、プルゴノルゴ島で目撃されたという情報なら…」
プルゴノルゴ島…あそこには、妙な戦車がいるだけかと思ったが…
「ありがとう、ヴラディネク鬼教官!行ってみるわ!」「クポォっ!?サンクティアっ!?」
話が終わるやいなや、駆け出すサンクティア。やれやれ、シドのトコへ寄る暇はなさそうだな。

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「サンクティア!」「黄金のたてがみに会いにきた者には、死、あるのみ…」
南国ののどかな雰囲気のせいか、彼女の猪突猛進さに呆れたか…ともかく油断だった。
サンクティアのお守りをモーグリに任せ、島を散策していたオレの耳に悲鳴が聞こえる。
駆けつけた時には、彼女は砂浜に倒れ、傍に金髪を逆立てたエルヴァーンの男がいた。
「あっ!冒険者さん助けてクポ!「…ん?あれもお前達の連れか?ならば…死を!」
こいつが…黄金のたてがみ…なのか!?問う間もなく、ヤツは、矢を射掛けてきた。
このままではは分が悪い。一気に距離を詰め、お互いの白刃と視線が交錯する。
「どこかで見た顔だと思っていたが…あの時のシーフか。これは面白い」
そう言うと、エルヴァーンの男は、刃を納め、突然姿を消した。どうなってるんだ?
どこかで会った事があるだろうか?しかし、記憶を探る思考は、すぐに中断された。

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「しっかりするクポ!」「いかんな…おいそこの君!ポーションを持っとらんか?」
モーグリと、いつの間にか現れたタルタルが、サンクティアの手当てをしていた。
ポーション…思い当たったオレは、彼女の父親から預かった包みをタルタルに手渡す。
「おお、これだけ薬品があれば、何とか大丈夫だろう」「良かったでアルクポ~」
父親の想いが、娘を救ったか。手当ての甲斐あって、サンクティアの意識はすぐに回復した。
「…うう~。とっても迷惑をかけちゃったみたい。ごめんなさい、皆さん」
しかし、彼女はまたすぐに先程殺されかけた男に会いに行くと言う。
「黄金のたてがみの弟子になって、盗賊団の残党をやっつけて大金もちになるんだもの!」
話し合いができる相手じゃねぇだろう。それに、オレの勘だとヤツは黄金のたてがみじゃ…
「それならば、もう、おまえの目標は達成されたようじゃぞ」

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「わかっとらんのか?さっき逃げて行ったのはアタルフォーネ盗賊団の残党じゃぞ?」
麦藁帽子をかぶりったタルタルは、彼と、先程の男がこの島にいた理由を語った。
「お嬢さんにはその身を心配する家族がいよう?賞金稼ぎになどなろうとしてはならん」
冒険者となり、人を助け、人のために生きろ。とタルタルはサンクティアに言った。
「分かった、私この人に弟子入りして、冒険者になる!」
彼女は期待に満ちた瞳でこちらを見た。オレは弟子なんてとる気はねぇぞ!?
「なによぉ、け~ち~!」「クポ!モグをおいて行かないで欲しいでアルクポ!」
すっかり登りきった太陽が、砂浜を走る新米冒険者の姿を、蒼い海と共に見つめていた。

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