ヴァナ・ディールの詩

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誰がための鎮魂歌

『コヴェフ墳墓群』
バタリア丘陵に点在する小高く盛上がった塚山のこと。
古エルヴァーン族が少しでも女神アルタナに近づこうと築いたものとされている。
墳墓はエルディーム古墳につながっており、水晶大戦の戦死者が数多く埋葬されている。

ジュノ下層、吟遊詩人の酒場では、慣例として行われている行事があるそうだ。
エルディーム古墳で、死者の霊を供養するモノらしいが…今回は行くヤツがいないって?

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「…というわけで、墓参りをしてきて欲しいのよ、簡単でしょ?」
カウンターの中から、ミスラは不自然な程満面の笑顔で言った。
墓参りは簡単でも、行く場所がただの墓じゃないから、誰もやりたがらねぇんだろうな…。

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案の定、骨だけになって彷徨う死者達が行く手を阻む。
仕方ない、まとめて弔ってやろう。おとなしく墓に戻ってな!

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骨を片付けた後、聖水で周囲を清め、目を閉じて死者に祈りを捧げる。
立ち上がったオレの前に、いつの間にか吟遊詩人風の装束に身を包んだ男が立っていた。
彼は無言で何かを差し出した。戸惑いながらも受け取ったそれは、汚れた指輪だった。
これは?問いただそうとした時、男の姿は既に消えていた。幽霊…だったのか?

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「ご苦労さま、あなたなら無事に帰って来てくれると思ってたわ。流石ね!」
危険な場所に墓参りするくらいなら場所を移せよ…ところで、この指輪なんだけど。
「あらなぁに、プレゼント?でもそんな古い指輪じゃ私みたいなヤングは喜ばないわよ」
そうそう、店が終わったら二人で…って違ぇよ!これは古墳で手に入れたんだけど…。
「何ですって!まさか盗掘!?だめよあなた、黙っててあげるからすぐ返してきなさい」
事情を説明し、マスターにも話を聞いてみたが、指輪については何も分からなかった。
古い、薄汚れた指輪にこめられた想い。オレがそれを知るのは、もう少し後のコトだった。

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