ヴァナ・ディールの詩

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アトルガン皇国へ

『アトルガン皇国』
ミンダルシア大陸の東、エラジア大陸を版図とする国家。
西端はググリュー洋を望み、東端は極東諸国と境を接する広大な領土を有する大国で、宗教的権威と世俗的権威を兼ね備えた絶対君主「聖皇」によって統治されている。
水晶大戦の折、アルタナ連合諸国、中でも最大の通商相手だったタブナジア侯国は、アトルガン軍の参戦を切望したが、再三の援軍要請にも関わらず、同国は孤立主義を貫き、ついに派兵しなかった過去がある。
そのため、今でも西方のアルタナ四国とは外交的に疎遠な状態が続いているようだ。また一方の極東諸国とは現在、交戦状態にある。

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傭兵の任に当たるため貴国に渡航することを許可する…か。
マウラから出港した船の中で、あらためて書面を読み返す。
渡航免状―そう、この船はセルビナではなく『アトルガン皇国』へ向っていた。

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「おっ、あんたか。最近ボスの機嫌が良いんだけどよ、あんた何か知らない?」
久しぶりに訪れた天昌堂は活気に溢れていた。裏社会と繋がっている店に活気があるってのも妙な話だが、とにかく、そう感じさせる雰囲気があった。
「ライオンのやつ、しばらく顔出さなかったけど、戻って来たんだって?」
構成員達の質問に適当に答え、奥にあるボスの部屋へ進む。

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「よう、ノーグから戻ったか、ライオンの様子はどうだった?」
当たり障りのない会話が途切れた頃、アルドは、壁に掛けてある地図に目を向けた。
「アトルガン皇国って…知ってるか?」
オレにとっては、名前程度しか知らない国だったが、アルドは、天昌堂が皇国との外交を独自に始めている、と語った。
「戦火が耐えない国の様でな、商品以外にも、腕の立つ傭兵を募集してるらしい」
その気があれば、皇国へ向かう船の手配をしてやる、とアルドは言う。

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オレは冒険者であって兵士じゃない、戦争をしに行きたいとは思わなかった。
しかし、傭兵キャラバンに参加する形でなければ、皇国へ渡る事は不可能だという。
「なに、形だけの事だ、向こうへ着いちまえば、どうしようとお前の自由だ」
そのアルドの言葉で決意は固まった。冒険者なら、新たなる大地へ踏み出すチャンスを逃すコトはできない。そうだろう?

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「見えてきたぞー!あれがアトルガンだ!」
誰かの叫び声に、甲板へ出てみると、海ばかりだった景色の先に、大地と、奇妙な形をした建物の影が見え始めていた。
「間もなく、アルザビ辺民街区へ到着致します。お降りの際は…」

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青い空に、薄くのばされた様な雲が張り付いている。乾いた空気の匂いがした。
見た事のない建物が整然と立ち並ぶ中を歩き出す。

傭兵としてこの国に来た彼に、この先どのような運命が待ち受けているのか。
遠い大地において、それは、アルタナの女神にすら、計り知れぬ事であった…。

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